チャーチオブクライスト ニュージーランド日本 | 大阪教会

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世界情勢と聖書

最も小さい者たちの一人に

 賀川豊彦は1888年、港湾運送業を営む家の婚外子として誕生、4歳で両親と死別、徳島にある本家に引き取られました。13歳で結核に罹患。15歳の時に宣教師から洗礼を受け、明治学院で学んだ後、21歳のクリスマスイブに神戸のスラム街に単身移り住みキリスト教伝道と福祉活動に励みました。最近発見された彼の随筆“天使になりたい~クリスマス瞑想”で「貧民街の長屋を一軒一軒廻って栄養不良に悩んでいる赤ん坊の顔に接吻して廻る天使になりたい…疲れることを知らず、眠ることを知らない天使になりたい」と記しています。豊彦は不遇な子供時代を過ごしましたが、キリストとの出会いの中で神と共に生きる道を教えられ、その生涯を神と人々のため、特に社会の底辺に生きる人々に捧げたのです。

 彼の生き様は、貧しい家畜小屋に誕生し、33年半の短い生涯を眠る暇もなく、貧しい人や虐げられている人々を探し求めて歩かれたイエス・キリストの姿と重なります。

 その活動は海外でも認められ、世界中から伝道説教や講演に招かれるようになりました。何度もノーベル平和賞候補となり、著書「死線を越えて」がミリオンセラーにもなりました。しかし彼はどんなに称賛され、大きな舞台に連れ出されても、いろいろな施設に子どもたちを訪ねるなど「小さな世界」を忘れることはありませんでした。

 世界には貧困、孤独、虐待、難民問題など人権や生存すら脅かされる現実があります。私たちも少し立ち止まってそれらのことに目と心を留めたいものです。

『これらのわたしの兄弟たち、それも最も小さい者たちの一人にしたことは、わたしにしたのです。』(聖書中のキリストのことば)