世界情勢と聖書
隣人愛-新年に願うこと
昨今、世界のいたる所で災害が発生しています。ある統計によると、世界では毎年約1億6千万人が被災し、約10万人の命が奪われているそうです。そのような被災地や紛争地に支援の手を差し伸べ、様々な支援活動を行っている“サマリタンズ・パース”という団体があります。1970年に設立された、アメリカのキリスト教徒が運営する緊急援助支援団体です。日本にも東日本大震災の際には、いち早く駆けつけ活動を開始。現在はウクライナへの支援なども活発に行っています。日本においては、昨年の元旦に生じた能登半島地震を機に“能登ヘルプ”というクリスチャンによる災害支援団体が地元の教会ネットワークを軸に立ち上げられました。能登でボランティア活動を希望する、世界中のキリスト教徒の窓口となって活動しています。
この両団体に共通するのはその理念です。サマリタンズパースの名前は、聖書の「良きサマリヤ人」の話に由来します。この話の肝は「隣人愛」とその実践です。聖書は、自分の隣人を自分自身のように愛し、その愛を実践するようにと説いています。“能登ヘルプ”も同様の教えに基づき立ち上げられました。当教会も両団体と連携しボランティア派遣・寄付などを通して被災地の方々への隣人愛を実践しています。今年も、被災地の方々へ実際的な必要とともに、活動を通して神の愛を届けていけたらと願います。被災地・紛争地に平安が訪れることを祈りつつ。