世界情勢と聖書
愛の冷えた現代
『不法がはびこるので、多くの人の愛が冷えます。』(聖書)
高齢者をだます特殊詐欺の事件が増えています。高齢者宅を訪ね嘘を言って銀行のクレジットカードをだまし取り、大金を不正に引き出す犯罪です。実行の指示者が誰なのかわからないことが特徴です。そして、まだ世間の事情にうとい若者や学生が高齢者からクレジットカードをだまし取ったり、そのカードで銀行から出金する手先として使われています。カードを使い、何百万円も引き出されることもあり、犯罪の大元は反社会的勢力だと思われます。メールやSNSを使って互いに見知らぬ者が犯罪を行うところに現代的な狡猾さがあります。吹田警察署の署長は、吹田市の特殊詐欺の件数は大阪府下でも一、二位だと言っておられました。私たちの身近な所で、特殊犯罪が多く起こり、若者が犯罪に引き込まれ身を滅ぼしているのです。
さて聖書はこのように言っています。
『金銭を愛することが、あらゆる悪の根だからです。』
このようにメールだけでつながれた関係ほどもろく不可解なものはありません。メールを使い新しい形の犯罪が起こっていることは、「愛が冷える」と聖書が説く、“世の終わりのしるし”のひとつだと言えるでしょう。