バイブル・メッセージ
神は待っておられる
国政の中心におられた人が遊説中に銃弾に倒れるという出来事から1年、志半ばで事を終える無念さについて、多くの人が思いを巡らせた時でもあったかと思います。
ところで、今から約2千年前、『時が満ち、神の国が近づいた。悔い改めて福音を信じなさい。』と第一声をあげられたのがイエス・キリストです。『時が満ち、神の国が近づいた。』 神の国とは、神が世界を治められることを意味し、『神の国が近づいた』とは、「夜明けが近づいた」という言葉と同様に、それが人の意思を越えて実現することを意味します。
『悔い改めて福音を信じなさい。』 ですから、それに備えて、悔い改めること(生き方の転換)と福音(良い知らせ)を信じるべきことをキリストは説かれました。福音とは、キリストが人の罪を負ってくださり、死後三日目に復活されるという旧約聖書の預言を指します。そして、キリストが実際に死なれ、復活されて、この預言が成就したことを記しているのが新約聖書です。キリストの死は、私たちの罪の清算の完了のしるしであり、復活は、私たちの墓の向こうにあるいのちのしるしです。こうしてキリストは、ご自分が人としてこの世界に来られた目的を成し遂げられたのです。それ以来、世界中で多くの人々が、キリストを信じて罪の赦しと永遠のいのちを受け、生き方の転換を遂げられ、神の国に備えてこられました。
聖書の預言は必ず成就します。神の国がまだ訪れないのは、神が、キリストをまだ信じていない人を待ってくださっているからです。その時が、正義の神が罪を持つ人を裁かれる厳粛な時でもあるからです。