「逆境」や「苦難」、それに伴う「試練」というものは、避けて通りたいものです。しかし、一方では、「それらが人を育てる」「それらの中にいる時、その人の本当の姿がみえてくる」とも言われ、特別な意味をもっているようです。聖書では、「苦難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出す・・」という具体的なステップが示され、そして、「この希望は失望に終わることがありません・・神の愛が私たちに注がれているからです」と続けられています。
　スポーツ選手（最近はアスリートとも呼ばれています）が、思わぬところで敗退したり、怪我を負ったりしたとき、そのスポーツ選手の多くは、「神様に与えられた試練」ということを不思議と口にしています。彼らが神様を信じているのかどうかわかりませんが、人は神様を信じる気持ちはなくても、どこかで感じとっているのではないでしょうか？　そして、これらスポーツ選手は、そのスポーツに優れているだけでなく、人としての品性をもち、希望に向け前を見続けていて、その姿には尊敬と憧れを覚えます。逆境や苦難の中に入ってしまったとき、「なぜ？」と思い続けるのではなく、神様が与えられたものと捉えれば、品性や希望につながる道が開かれることを意識したいと思います。


ほっとひと息　一覧（NEWS一覧）https://ccnz.jp/news/