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2021/03/21

ほっとひと息 ​​​​​​​『雲海』


 
 
 
 兵庫県但馬の山間部に、「天空の城」と呼ばれる「竹田城跡」があります。
秋から冬の良く晴れた朝、日中に暖められた空気が、夜になって水温より低くなると、濃い霧が発生します。それが山間部分にたまり、山上の竹田城の周りを取り囲むので、あたかも城が雲海の中に浮かんでいるように見えるのです。
 先日、この「天空の城」を見に行って来ました。雲海を目にするには、限られた条件の中、濃霧が発生する可能性がある時間帯に、できるだけ長く待つのがコツだと聞き、日の出前には展望台に到着しておきたかったので、近くのホテルに前泊して準備をしました。深夜3時頃から山を登り始めます。ゴロゴロ石の山道を、懐中電灯の明かりを頼りにひたすら登りました。疲れを覚えてふと見上げると、満天の星が近くに見えます。冷えきった体が汗ばんで来た頃、ようやく山頂に到着です。
 目の前に広がった雲海の中に、ぽっかりと浮かんだ竹田城の姿が現われました。星の光に照らされた雲海は、生き物のように蠢(うごめ)き、湧き上がってくるように見えました。壮大です。夜明けが近いようで、木々の間から光が差し込んできて、あざやかな紅葉が目の前に現れて来ました。
幻想的で雄大な景色を眺めていると、聖書のあることばが浮かんできました。
『神は仰せられた。「光、あれ。」すると光があった。神は光を良しと見られた。神は光と闇を分けられた。』 神が天地を創造された時の様子を記した創世記の一節です。
 人は、神が造られた自然の中に身をおくとき、やすらぎを覚え、光の中に希望を見いだすことができるものだと、この景色を眺めながら考えました。
 長く山頂にいて寒さを覚えたので、山道を急いで駆け降りて、飲んだコンビニのコーヒーがおいしかったです。
 
 
 
 
 

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