先週はイエス・キリストの受難週、続く日曜日は復活祭（イースター）でした。
およそ2,000年前、尊い神の子が罪ある人間の身代わりとなり、辱(はずかし)められ鞭(むち)打たれて、極刑の十字架につけられ葬られました。しかし、3日目に死に勝利され、よみがえられたのです。イエス・キリストの復活は歴史上の事実です。
キリストの究極のへりくだりを、聖書はこう記しています

『キリストは、神の御姿であられるのに、神としてのあり方を捨てられないとは考えず…
人としての姿をもって現れ、自らを低くして、死にまで、それも十字架の死にまで従われました。
それゆえ神は、この方を高く上げて、すべての名にまさる名を与えられました。』

新型コロナウイルスが世界に広がり始めて一年以上になります。まさか、このような事態になろうとは、想像すら出来ませんでした。
人生には三つの坂があると言われますが、三つ目の “まさか”を、人類の努力の結果であるグローバル化により、世界中が共有することになりました。 「より大量に、より早く、より…」と上昇志向で頑張って坂を登った先が、今回の“まさか”。

これを機に、降りてゆく道、下り坂を歩むべき時が来たことを感じます。　地に足をしっかり踏みしめて、ゆっくりと確かに。
すると、今まで目に映らなかった美しい景色が下に広がっていたり、また、置き去りになった仲間がいたことにも気づくかも知れません。

　創造主（神）の前に、へりくだる道を降りてゆきたいと願います。それは、豊かないのちへの道です。