梅雨の晴れ間に、庭の草抜きをしました。草とは言え、かわいらしい花を咲かせていて、しばしば見とれます。庭という小さな空間にどれほどの生き物がいることでしょうか。目を更に下に向けると地中には無数の微小な生き物がいます。そう考えると、この空間は小宇宙と言っても良いでしょう。
　新聞に「庭の生け花」という記事が載っていました。庭で花作りをして美しい花を楽しむのではなく、花屋さんから買ってきた季節の花を庭に置いて、楽しむのだそうです。その利点は、手間をかけずに綺麗な花を咲かせ、誰にでも気軽にできることです。この方は科学者だそうですが、着想が面白いと思いました。けれども手間をかけて育てている奥さんは、「花屋さんから買ってくるだけじゃないの」と言っておられるそうです。思わずクスリと笑いました。
　どちらにしても私たちは、神様が偉大な知恵を持って美しく造られた世界のすべてのものを楽しむことができます。新緑の季節、自然の美しい季節になりました。心ゆくばかり自然を眺め、楽しむ時を持ちたいと思います。ただ、コロナ禍で外出もままならず、植物園も公園も休園になり、郊外に行くことも難しい日が続いています。早く感染症が終息し、自然を楽しむ時が戻ることを心から願います。
 
 
 
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