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2021/06/13

ほっとひと息 ​​​​​​​『目からうろこ』


 
 急に物事の実態がよく見えて、理解できるようになることをたとえて、「目から鱗が落ちる」ということがありますが、このことわざは、新約聖書に書かれている伝道者パウロの回心のエピソードがもとになっています。
 パウロは新約聖書の多くの部分を書いた人ですが、元々はキリスト教徒を激しく迫害していました。ある時、パウロはキリスト教徒を捕えるために、ダマスコという名の町に向かっていました。その道中、パウロは突然天からの光に照らし出されます。彼は、光の中で「町(ダマスコ)に入りなさい」というイエスの声を聞きますが、光によって目が見えなくなってしまっていたため、同行者に手を引かれながらダマスコの町に入りました。一方、この町にいたアナニアという名のキリスト教徒は、「まっすぐ」と呼ばれる通りに行って、パウロに会うようにというイエスのことばを幻の中で聞き、パウロに会いに行きます。そして、アナニアがパウロにイエスのことばを伝えた時、パウロの目から鱗のような物が落ちて、目が見えるようになったのです。この体験はパウロの心の目をも開きました。この後、彼はキリスト教を世界中の人々に宣べ伝えるようになるのです。
 さて、聖書に登場するダマスコという町は、現在のシリアの首都であるダマスカスのことです。「まっすぐ」という道の名前も出てきますが、現在のダマスカス旧市街東門を入ってすぐのバーブシャルキー通りがこれに当たります。その道から細い路地に入った先には聖アナニア教会が建っています。この教会の祭壇画を見ると、そこには、約2千年前にこの町で起こったパウロの劇的な回心の様子が生き生きと描き出されています。

 
 
 
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