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2021/08/29

ほっとひと息 ​​​​​​​『レモンケーキの思い出』


 
 
 4年前の8月、義母の病状が徐々に悪化し、介護の必要のためほとんど家を空けられない日々が続いていた頃のことです。私のことを心配したある友人が差し入れを持って訪ねてきてくれました。ちょうど義母の入浴の手助けをしている最中で会いに出ることもできず、友人は玄関のドアノブに差し入れの袋を引っかけて帰られました。後でメールを見てすぐに受け取り、袋を開けてみると箱入りのレモンケーキが入っていました。「ほっとひと息ついてもらえたら」とのメッセージを読み、心遣いがたいへんうれしく、疲れた心に慰めをいただきました。病気の家族を抱える生活はストレスの連続です。息が詰まりそうな生活を送っていたその頃、神様はいろいろな形で小さな励ましを送って下さいました。闘病中の義母は、ベランダの桟(さん)にたまにやってくる雀の姿を見て喜んでいました。こんな小さな雀たちが慰めになるのなら、神様が毎日雀を義母の元へ送って下さったらいいのにと思ったものです。あの雀たちは自分が誰かの慰めになっているとは思ってもいなかったでしょう。 聖書に神は『あらゆる慰めに満ちた』お方であり、また『神は、どのような苦しみのときにも、私たちを慰めてくださいます。それで私たちも、自分たちが神から受ける慰めによって、あらゆる苦しみの中にある人たちを慰めることができます。』と書かれています。美味しいものをよく知っている友人が買ってきてくれたあのレモンケーキの味を実はよく覚えていません。でもそれは確かに、私にとって特別な「ほっとひと息」のレモンケーキでした。
 

 
 
 

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