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2021/09/12

ほっとひと息 ​​​​​​​『聖書と動物』


  
 聖書には私たちがよく知る動物が数多く登場します。羊・牛・馬など、家畜として古くから人間と生活をともにしてきた動物はもちろんのこと、鳩・烏・雀など、日本の道端で見かける鳥も出てきます。ノアは大洪水の後、陸地があるかを確かめるために箱舟の上から鳩を放ちました。この鳩はむしり取ったばかりのオリーブの若葉をくちばしにくわえてノアのもとに戻ってきました。平和の象徴として、オリーブの若葉をくわえた鳩の図柄が用いられることがありますが、ノアの箱舟の記事がそのもとになっているのです。

 さて、聖書を読んでいて「おや?」と思うのは、かつてのイスラエル王国の王であったダビデが、少年時代にライオンを打ち倒したという記事です。ライオンと言われると、まずアフリカのサバンナが思い浮かぶかもしれません。確かに現在の中東には野生のライオンは存在しません。しかし、かつて聖書の舞台である中東地域には、野生のライオンが生息していました。その堂々たる佇(たたず)まいから、中東やイラン地方では古来ライオンの図柄は王権の象徴として用いられてきました。しかし、この地域のライオンは絶滅してしまい、今では見られなくなってしまったのです。ダビデの建てた街、エルサレムの市章に描かれたライオンを見る時に、歴史の流れを感じます。
 
 動物園でしか見たことがないようなライオンが登場する一方、日本で馴染みの深い動物、例えば狸(たぬき)などは東アジアの生き物であるため聖書には登場しません。聖書に登場する動物とそうでない動物、そんなことに注目してみても、また新たな発見があるかもしれません。
 
 


 
 
 
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