コロナ禍で外食が減り、家で食事することが以前より多くなりました。今まであまり料理しなかった人でも、やってみると意外と楽しく感じることがあるようです。料理は、まずメニューを考えて、材料を買って、時間や順番の段取りをつけながら作る、盛り付ける、そして食べる。プランから実践、完成、消費まで一続きの仕事をして、ご褒美のように食事をいただく。かなり頭も使いますし、いろいろと工夫のしようがあります。できるだけ安くていいものを買うか、今日はちょっと豪華にするか。栄養のバランスはこれでいいか。じっくり煮込むか電子レンジを使うか。味付けや柔らかさは食べる人の好みや体調に合っているか。などなど。毎日作らなければならないとなると、メニューを考えるだけでも大変で負担になりますが、時間と気持ちの余裕があればやりがいがあって楽しい作業とも言えます。
　聖書の中で料理を作る場面が出てくるのは、大切な客をもてなす時や、大切な儀式の前などです。でも、料理の内容は詳しくは書かれておらず、むしろ食事の後の会話が詳細に記されています。イエスさまを歓迎しようと食事の支度に気合を入れ過ぎて、思い通りにいかず、イライラしてしまった女性も出てきます。相手のために思いを込めて作った料理を食べてもらう時間は相手と大切な話をする時間でもあります。料理の腕前やできばえも大切ですが、共にいる時間こそ大切にしたいですね。
 
 

 

 
 
 
 

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