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2021/10/03

ほっとひと息 ​​​​​​​『プリンスエドワード島』


 
 
 そばかすと赤毛が悩み、孤児院から引き取られた、おしゃべりでロマンティックで想像力豊かな「赤毛のアン」の物語は、作家モンゴメリの没後79年経った今も多くの人に愛され読み継がれています。モンゴメリは、幼少期に母と父を失い、母方の祖父母に引き取られました。単純さとユーモアと誠実さを備えた赤毛のアンは、モンゴメリ自らが、‟グリーンゲイブルズのアン”その人であったと言われています。
 「赤毛のアン」の舞台となった島、カナダのプリンスエドワード島を訪れる機会を得ました。ここは、今も世界中から多くの人が訪れています。成田からこの島のシヤーロットタウン空港までは、トロントでの乗り継ぎ時間を入れると約18時間です。私たちは、深夜12時過ぎに到着しました。プリンスエドワード島国立公園に着くと、風に揺れるルピナスの花と、赤土が目に入ってきました。この花は外来種だそうですが、風景に溶け込んでいます。
 しかし、この島の自然も少しずつ変わって来ているようです。ガイドさんの説明によると、このままでは海岸の赤土が波によって浸食され、土地が減っていく為、アイランド州知事は、コンクリートで固めることも考えましたが、景観を守るために、自然にまかせることになったということです。
 この島にはもう一つの問題が起きていました。高齢化が進み、庭の草刈りや冬の雪かきが難しくなった人たちが、他の国の人に土地を売却し始めたというのです。土地の所有権が他国に移り、領土化される恐れがあることを危惧した政府が、法律を作り島を守ることになりました。反対する人は、誰もいなかったそうです。
 地表を削り利便性を求やすい私たちの生活とは違い、島の人々は多少の不便を覚えながらも、神が造られ人々に委ねられた自然を愛し、アンの舞台を愛して、アンの時代から今日まで、この美しい島の景観を守ってきたのだと思いました。
 
 
 
 

『地の深みは御手のうちにあり 山々の頂も主のものである。
海は主のもの。主がそれを造られた。陸地も御手が形造った。』
 
 

 

 

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