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2021/10/24

ほっとひと息 ​​​​​​​『塩』


 
 
 塩は私たちの生活の中での必需品です。一般的に使われているのは調味料としての食塩で、料理の味付けに欠かせない物です。しかし私たちが料理を口にする時、塩味がちょうど良い時にはほとんどその存在を感じることなくご馳走さま~で終わってしまう、一方塩辛いとか、塩味がうすいと言う時にはその微妙な塩加減でさえ気になってしまう、そのようなことはありませんか。かつて無塩パンを食べたことがありますが、味の淡白さに驚いたものです。あまり味がついてないと思える食品にも、塩は意外に多く入っているようです。
 塩には味付けのほかに、余分な水分を取る、臭みを取るなどの働きがあり、腐敗を防ぐ防腐剤の働きもあります。それらの働きを利用して食品加工や工業用としても広く使われているそうです。また、けがれを清めるものとして使われることもあります。
 塩の歴史は長く、聖書の中でも、天地創造から始まる冒頭の書物である旧約聖書の「創世記」に塩の記述があります。同じく旧約聖書の「ヨブ記」には『味のない物は塩なしに食べられるだろうか。』とあり、現代語訳では『食べ物に塩気がなければ、人は苦情を言う。』と記されています。人々は早くから、料理に塩を用いていた様子が伺ええます。
 聖書の舞台とも言えるイスラエル地方には、塩の海と呼ばれる死海がありますが、この湖の塩分濃度は海水の6倍にも達し、写真などでも見かけるように、人が水に入っても水面で浮いてしまいます。この死海の水や周辺から採れる岩塩が、塩の供給源となっていたようです。
 因みに、海に囲まれた日本での塩作りは海水を砂の上にまいて天日で乾かし、その砂から塩を採ったのが始まりでした。しかし含有量が少ないことから、様々な変遷を経て現代では化学的な方法が用いられています。このように塩は海水から、湖水から、岩塩からとその産地によっても特色があるようです。昨今は日本にも各国からの輸入が増え、料理によって使い分ける人もいるそうです。
 さて新約聖書には、こんな励ましがあります。
「あなたがたのことばが、いつも親切で、塩味の効いたものであるようにしなさい。」
 塩が効くとは、「塩加減がよい、効きめがある」と辞典にあります。
 これからは人々の交わりも増え、会話をかわす機会も多くなってくることでしょう。互いのことばが、親切で善意にあふれ健全であるなら、また辛口のことばも程よい加減であるなら、どんなにか楽しいひと時となることでしょう。
 
 

 
 
 
 

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