小豆島に老婦人のAさんを訪ねた時のことです。
「私は島の中央の山間部から海沿いのこの家に嫁いで来たの。周りには美しい海の景色が広がり、つらい時にはこの景色を見て慰められたものだよ」
訪ねたその家は瀬戸内の青い海に囲まれて建っていました。車で走って入江沿いの道を降りていくと、湾曲した入江の海を挟んだ対岸の岬の上に、夕日が落ちようとしていました。夕日は海面を照らし、海面を向こうからこちらにキラキラと輝かせていました。車を降りてしばらくこの光景に見とれました。
「ここは、島で一番美しい風景の一つだそうだよ。」
「Aさんもこの景色を見たのかしら。」
夕日が山に隠れかけると、海面は黄金色に輝き出し、海面の反射光が、人も周りの木々も空気をも黄金色に包みました。
島ならではの夕日の光景です。島の西側には、夕日のスポットがあり、反対側には朝日のスポットがあり、昇る朝日、沈む夕日は人の心を打ちます。
このような自然を神は創造され、その完全さのゆえに自然は私たちの心を打ち、時に慰めてくれます。
同じように私たちには友なるイエスキリストがおられ、私たちを計り知れない愛で慰め励ましてくださるのです。

  
 

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