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2021/12/26

ほっとひと息 ​​​​​​​『怪力サムソン』


  
  私は小学校で4年生の理科を教えています。「ものの温度と体積」と言う単元の学習の時でした。丸型フラスコにガラス棒が付いたゴム栓をし、中の空気を閉じ込めてフラスコの周りをお湯で温めると、体積が大きくなるかどうかという実験をしていました。すると1つの班の男子が、ゴム栓を思いっきりフラスコに突っ込みすぎ、抜けなくなってしましました。そのクラスの力自慢の男子が3人がかりで抜こうとしますがなかなか抜けません。教師の私が試みてもダメです。ついに休み時間になって困っていると、隣のクラスの少々問題を抱えた男子が、出されていた課題のノートを持って理科室にやって来ました。そして、その様子を見るや、「おれがやったろか。」と言ってフラスコを取りました。みんな「お前がやっても無理やー」と口々に言いましたが、なんとその子がグイっと引っ張ると抜けたのです。3人が「すっげー ばか力や!」と言いましたので、私はすかさず「H君、怪力やなー。」と言うと、照れながらも、とてもうれしそうな顔をしました。それからというもの、H君は授業に積極的に参加するようになりました。
 怪力と言えば旧約聖書の士師記に、神様から怪力をいただいたサムソンと言う士師(指導者のこと)が登場します。敵側につくデリラと言う女性に言い寄られて、神様との大切な契約である、力の秘密を明かしてしまいます。その結果、サムソンの力は失せ悲惨な最期を遂げるという物語です。とても興味深い話です。関心を持たれた方は、是非、聖書をお読みになってみてください。


  
 

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