チャーチオブクライスト ニュージーランド日本 | 大阪教会

TEL
06-6387-8178

新着情報

2022/03/06

ほっとひと息 ​​​​​​​『香り』


  
 
 
 この季節になると毎年、横浜に住む妹は、千葉の房総半島に咲く水仙の花を宅急便で送ってくれます。また。教会のある友人は、庭の蝋梅(ろうばい)の枝を切って届けてくれます。今は天に召された母が「ああ、いい匂いやねえ、胸がすーっとする。」と、水仙や蝋梅の香りをとても喜んでいました。先日、蕾がたくさん付いた蝋梅の枝をいただき、花瓶にさしていますと、そのそばを通るたび何とも言えない柔らかな香りがして、やはり心が癒されました。
 聖書にも「香り」の記事があります。キリストが十字架にかかられる前、ラザロとマルタとマリアという兄弟姉妹の住むベタニヤに来られた時のこと、マリアのことが次のように描写されています。『マリアは、純粋で非常に高価なナルドの香油を1リトラ(約328g)取って、イエスの足に塗り、自分の髪でその足をぬぐった。家は香油の香りでいっぱいになった。』とあります。この香油はナルドの香油と言われ、インドの山地から輸入され、香りが高く大変高価なものでした。マリアは300デナリ分の量を使ったと記されていますが、これは1年分の賃金に相当する金額です。マリアは、キリストの埋葬の準備のためにこのようにしました。イエスは『世界中どこでも、福音が宣べ伝えられるところでは、この人がしたことも、この人の記念として語られます。』と、マリアの大きな犠牲を伴う、心からの愛の行為をキリストへの礼拝として称(たた)えられたのです。この記事もまた、聖書の中で芳しい香りとなって、私たちに慰めと励ましを与えてくれているかのようです。

 

  
 

ほっとひと息 一覧(NEWS一覧)
https://ccnz.jp/news/
 
 

一覧へ戻る