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2022/04/10

ほっとひと息 ​​​​​​​『詩人のエスプリ』


  
 「五月雨(さみだれ)や 大河を前に 家二軒」
 「牡丹散って 打ち重なりぬ 二三片」
 与謝蕪村の俳句です。水嵩が上がった川(かわ)縁(べり)の緊張感あふれる情景、牡丹の花が重々しく落ちる様が、目に浮かんでくるようです。
 蕪村は、近世俳諧の巨匠の一人としてだけではなく、俳諧と絵画を融合した俳画の開拓者としても知られています。また、書でも独自の様式を確立し、魅力あふれる多くの作品を残しました。彼が各地を旅したり、異なる表現手段へと移ったりしたことには、自らの感性を目覚めさせる刺激を得る効果があったと考えられます。天与の才能に頼るだけでなく、あらゆる方法でその才能と感性に磨きをかけ、心の動きを表現していった蕪村。彼は、美を追求することに生涯をかけた人であったとも言えます。
 さて、聖書にモーセという人が出てきます。‟出エジプト”の物語を描いた映画「十戒」の主人公で、イスラエルの民をエジプトから約束の地カナンへと導いた偉大な指導者です。そんな彼にも人を殺めた過去があり、指導者としては不相応な程の口下手でした。
 しかし聖書は彼のことを、『地の上のだれにもまさって柔和であった』と証言し、また幾多の困難の中でも『目に見えない方(神)を見ているようにして、忍び通した』と記しています。神様からの訓練を受けながら、自らの品性と行動をもって、目に見えない方を人々に現わすことに尽力したモーセ。彼は、神を追求することにその生涯をかけた人だったと言えるでしょう。そのモーセが遺した歌です。
『私は主に申し上げよう。「私の避け所 私の砦 私が信頼する私の神」と。
 主こそ 狩人の罠から 破滅をもたらす疫病から あなたを救い出される。』(詩篇91:2,3)
 
 
 

  
 
 
 

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