先日NHKのラジオで深夜放送を聞いていました。ある落語家の『レコード道楽』という番組で、その日のテーマに関する話題と、その落語家が選んだレコードの曲で構成されていて、懐かしいヒット曲がよく流れてきます。落語家は「僕はこの曲を聞くといつも気分が上がるんですよね。朝聞くと、よし今日も頑張ろうと思うし、気持ちが沈んでいる時に聞くと、気持ちが軽くなって前向きになるんですよ。」と言われていました。そして、「歌手はいいですね。ヒット曲が一つあるとその曲を引っ提げて、全国ツアーを何度もできるんですからね。落語家はね。お客さんがよく笑ってくれて評判のいい落語でも、次の高座でやると、それはもう聞いたよ、違うのをやってくれ、って言われるんですからね。」と。
　なるほど、笑いはそれを聞いた時の一瞬の楽しさなんだと思いました。
　今から約２千年前、イエス・キリストの話を聞こうとして大勢の人がイエスのもとにやってきました。マイクもスピーカーもない時代にです。多い時には3000人、5000人が、キリストの語る神の言葉を聞き逃すまいとして集まりました。しかし、今では弟子たちが書き記したキリストの言葉が聖書として、私たちに届けられ、いつでも何度でも読むことができます。その言葉は、いつも私たちを励まし、慰め、愛と力を与え続けてくれています。

  

 
 

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