チャーチオブクライスト ニュージーランド日本 | 大阪教会

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2022/05/29

ほっとひと息 ​​​​​​​『見上げてごらん愛の神を』


  
 私が勤めるデイサービスに集っておられる方の中に、歩こうとすると足が出なくなる女性がおられます。足もとばかりを見ながら「なんでやの!! 腹立つ…」と苛立ち、「頑張って」と励ますと、ますます進めなくなります。検査をしても特に問題ないとの結果。やがて、職員のほうが、足に気持ちが向かないように、楽しい話をしながら歩くとスムーズに足が出ることに気が付きました。先日、私がその女性とご一緒したとき、その方がファンであったという「宝塚歌劇の往年のスター」の話をしながら歩きました。その人が歌ったシャンソンを口ずさみながら、前を向いてスタスタと。そのとき、私は次の聖書の記事を思い出しました。
 キリストの弟子たちが、船で湖を渡っていたときのことです。彼らは、強風と波に悩まされていました。そこへキリストが、水の上を歩いて彼らに近づいて行かれました。それと気づいた弟子のペテロが、『水の上を歩いてあなたのところに行かせてください』と頼みました。『来なさい』と言われて、彼は船から出て、水の上を歩いてキリストの方に行きましたが、強風を見て怖くなり、沈みかけました。キリストは、すぐに彼を助け、船に乗り込まれました。そして、この記事は次のように締めくくられています。『二人が船に乗り込むと、風はやんだ。』
 私たちは、何か問題があるとき、その問題ばかりに目を留めていると、ますますその中に沈んで行きます。私たちの心の目を、その問題から転じて、愛の神様に向けるとき、前に進めるようになるのですね。
 『あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。』
 
 

 (ガリラヤ湖)
 

 
 

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