旧約聖書の詩篇には時々カタカナで「セラ」ということばが出てきます。意味は不明です。詩篇は元々曲がつけられ歌い継がれてきたため、恐らく音楽用語の一つ、ポーズ（一旦停止）あるいはキーを上げる転調のサイン、他にも「楽器の演奏のため間を置く」の意味だろうと言われています。
　この「一旦止まる」「間を置く」ことの難しさを先日オンラインでの学びを担当する中で体験しました。画面越しにしゃべるのですが、準備したものを少しでも多く伝えようと必死でした。後に受講した方から「もう少しゆっくり進まないと内容を理解し考えることができない」と指摘されました。一旦停止せず転調もできないまま暴走したのだと反省させられました。気持ちの余裕がない時は特に意識して「一旦停止」「休止」を心がけたいものです。
　ところで天地万物を創造された神様は第七日目に、なさっていたわざの完成を告げこの日を聖であるとされました。安息日として日曜日が与えられています。忙しい日々、一旦立ち止まって神様のことばに照らして自分自身を見つめ直す。このことも私たちにとって必要な「セラ」の時ではないでしょうか。
「やめよ。知れ。私こそ神。」（詩篇４６：１０）

  
 

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