チャーチオブクライスト ニュージーランド日本 | 大阪教会

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2022/11/20

ほっとひと息​​『へらない稲たば』


  
 
 教会がある吹田市・佐井寺地区にも少し稲田がありますが、もうすっかり稲は刈り取られてしまいました。稲というと、ずいぶん前になりますが、子どもたちに読み聞かせをした朝鮮の昔ばなし「へらない稲たば」を思い出します。リズミカルな文章で綴られた物語と、農村の人たちの暮らしや風景がのびやかに美しく描かれていて、読む人の心をとらえます。
 簡単に紹介しますと、“静かな青い山のふもとに住む貧しいお百姓に、二人の男の子がいました。兄はチョル、弟はトルといいました。二人は大変仲良しで、元気に大きくなりました。やがて、父さんが亡くなり、父さんが残したものは仲よく分け合いました。お嫁さんをもらってからも、二人は一生懸命働いたので、秋には見事に稲が実りました。兄のチョルは夜になるのを待って、弟は困っていないかと弟の家の稲村に稲束を下ろすと、足を忍ばせて帰ります。弟のトルも、兄の家族が多いのを気遣ってこっそり兄の家の稲村に稲束を積みます。あくる朝、二人は庭を眺めて「変だなあ、稲がへっていない」と首をかしげるのです。ある明るい月夜、稲束を背負った二人はばったりと出会います。そして、優しい温かい気持ちが互いの心に沁み通る。” というお話です。感動しますね。 
 このお話は私たちが失いかけている大切なもの「互いに愛し合う」と言うことをしみじみと考えさせてくれます。イエス・キリストは『わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。』と言われました。そして、私たちの罪のために十字架にかかるという、大きな愛を示してくださいました。そのことを覚えるなら、私たちも家族、友人、職場の人たちに優しく声をかけ、行動を伴う愛を実践していけるのではないでしょうか。

 
  

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