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2022/12/04

ほっとひと息​​『秋晴れの京都にて』


  
 
 先日父の納骨のために家族で京都を訪れました。東山五条にある浄土真宗の納骨堂で短い儀式を済ませた後、清水寺へと通じる10分ほどの坂道を散策しました。その辺りには大谷墓所と言う広大な墓地が広がっており、古い年代を感じさせる大小様々な墓が密集して建ち並んでいる光景に何か圧倒されるものを感じました。その一角に「御荼毘所(おだびじょ)」と書かれた場所があり、鎌倉時代に真宗の開祖である親鸞聖人が荼毘(だび)にふされた地であると案内されていました。
 かつて父の生前に、祖母の納骨の話を聞いた時、なぜ郷里から離れた京都に分骨するのかと尋ねたことがあります。「別にしなくてもいいことなんだ」というのが父の答えでした。
 この地を初めて訪れた私は、「しなくてもいいこと」をしきたりとして守り行うことに複雑な思いを覚えると同時に、心にある聖書の箇所が思い浮かびました。イエス・キリストが「わたしがいるところに、あなたがたもいるようにするため」に「あなたがたのために場所を用意しに行く」と言われたことばです。キリストを信じる者には、遺骨を納める場所がどこであれ、その霊は天の父のもとに迎えられるという確かな約束が与えられているのは何と幸いなことでしょう。そんなことを考えながら歩いているうちに、すぐに清水寺に着きました。青空に映える木々の紅葉が美しく、母や弟夫婦と一緒に茶店で食べたわらび餅はとても美味しくて心に残る秋の一日となりました。
 
  

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