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2023/03/19
ほっとひと息『聖書と音楽』
キリスト教と音楽は切っても切れない関係であると言えるでしょう。教会で歌われる「賛美歌」の「賛美」ということばには、「ほめたたえる」という意味があります。聖書には、古くから音楽にのせて神を賛美した人々の様子が書かれています。『ラッパを吹き鳴らす者たち、歌い手たちが、まるで一人のように一致して歌声を響かせ、主を賛美し、ほめたたえた。』これはソロモン王の時代、エルサレムの神殿が完成した際の様子を書いた記事です。当時から、立琴、琴、タンバリン、カスタネット、タンバリン、シンバル、ラッパ、笛などの楽器を用いて演奏されたことが聖書に書かれています。ソロモンの父ダビデ王自身も琴の名手でした。上で紹介したような弦楽器、打楽器、管楽器を使って、果たして当時どのような音楽が演奏されたのか、興味のつきないところではありますが、残念ながら聖書の時代の賛美の旋律を知るすべはありません。
キリスト以後の時代も、賛美は教会音楽という形で受け継がれていきます。その頃になると、賛美は楽譜に書き留められるようになり、今でもその調べを聴くことができます。グレゴリオ聖歌など、今から千年以上も前の曲が多少形を変えつつも、現在も賛美歌として世界中で歌われ続けているというのは大きな驚きです。
人々の祈り、魂からの叫びは時に音楽と結びつき、黒人霊歌など、様々な新しい形の賛美を生み出してきました。音楽の形は違えど、それらを聴く時に呼び起される喜びや心を包み込むようなあたたかさは、かつての人々が賛美にこめた思いであり、つくられて以来、聴く人の心を慰めてきたのです。
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