最近、旅行のついでに、中学生のころ半年だけ住んでいた家を探してみることにしました。
　数十年ぶりに訪ねた町は、大きく変わっていて昔の面影はほとんど残っていませんでした。当時は、家も数件しかないような自然豊かなところで、通学路には大きな森のようなところもあって、暗くなると人っ子一人通らない寂しい場所でしたが、今では、住宅も増え、近辺には消防署や大きな会社ができていました。私たち家族が住んでいた家も、周りの風景が変わりすぎていてなかなかわかりませんでしたが、何度も迷いながらようやく見つけることができました。思い出の中の家との違和感はぬぐえませんでしたが、当時、父がこだわっていた瓦屋根を見て、ようやく昔住んでいた家だと確信できました。町に一軒だけあった、田舎には珍しかったケーキ屋も、あまり人通りは無いけれどものどかだった通学路も無くなってしまっていました。変わらないものは無いのだと少し寂しさがこみ上げてきました。
　人も町も移り変わっていくものですが、決して変わらず、私たちを愛して見守ってくださる方がおられます。このお方を知っていることの幸せを、改めて噛みしめることができたひと時でもありました。
『イエス・キリストは、昨日も今日も、とこしえに変わることがありません。』聖書
   

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