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2023/04/02

ほっとひと息​​『ツバメと「幸福の王子」』


 
 南国からツバメがやってくる時期となりました。日本ではツバメは春を運んでくる鳥として人気があります。天敵から身を守るために、雨を避けつつもわざわざ人通りの多いところに巣を作り、子どもを産み育てます。駅前や軒先の思わぬ所にツバメの巣を見つけて雛の成長を見守っている方もおられるでしょう。雛が巣立ちして飛べるようになれば秋の初め頃には南へ帰っていきます。ツバメは寒さに弱いので気温が低いと生き延びることは難しいそうです。
 南国へ渡ろうとするツバメといえば「幸福の王子」というお話があります。王子の銅像は金箔に覆われ、眼にはサファイア、剣にはルビーが埋め込まれた立派なものでした。銅像の王子は街の中の貧しく困っている人たちの様子を見て可哀そうに思い、ツバメの助けを得て自分のからだに埋め込まれたルビーやサファイアを、そして金箔をその人々に与えます。最初は南国へ渡ることを考えていたツバメも王子の熱意に動かされて人々に宝石や金箔を運び、ついに寒さのなかで死んでしまいます。みすぼらしくなった王子の銅像も取り壊されますが、王子とツバメは神に祝福されました。
 子ども向けのお話ですが、王子とツバメの愛と友情に胸が熱くなり、本当の幸せとは何だろうと考えさせられます。生前ぜいたくに暮らしていた王子が銅像になって人々を助ける姿に「受けるより与えるほうが幸いです」という聖書のことばも思い起こしました。
 
 

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