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2023/06/18

ほっとひと息​​『聖書と世界史』


 
 旧約聖書には、古代オリエント世界の歴史が多く記されています。その中には世界史の教科書に載っているような人物も登場します。例えば、旧約聖書のエステル記に出てくる古代ペルシアの王クセルクセスは、ペルシア戦争を戦った人物として世界史においても有名です。
 彼にまつわるエピソードとして「ヘレスポントスの鞭打ち」というものが、ヘロドトスの著書『歴史』に書かれています。彼がギリシアに遠征した際、ヘレスポントスという海峡(現在のトルコにあるダーダネルス海峡)に橋を架けようとしました。しかし、橋の完成直後、嵐のために橋はバラバラになってしまいました。この知らせを聞いたクセルクセスは大いに怒り、海に対して300回の鞭打ちの刑を与えたというのです。このエピソードからは、クセルクセスの気性の荒さ、王としてのプライドの高さなどが読み取れます。
 聖書のエステル記においても、エステルがクセルクセス王の前に出ていくシーンは、非常な緊張感をもって描写されています。死を覚悟して、王の前に願い出るエステルの心情は、世界史に登場する王の人物像と照らし合わせる時、よく理解することができます。世界史の重要人物が、聖書にどのような形で登場するのか気に留めて読んでみると、興味深い発見があるかもしれません。
 
 

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