猛暑日が続きベランダの植木や草花の水やりは欠かすことができません。アジサイ、マリーゴールド、ローズマリー、そしてこの夏心を和ませてくれるのがシクラメンの花です。シクラメンは冬を代表する花で夏は休眠しクリスマスを祝う時期に再び美しい花を咲かせます。そのために水やりをストップするはずでしたが、水やりを続けているうちに葉が茂り観葉植物のようになりました。そして小ぶりですが再び鮮やかなピンクの花を次々とつけ始めたのです。照りつける太陽も送風機（エアコン）からの温風もお構いなしに茎をシャンと伸ばして涼しげに咲いています。
　季節外れのシクラメンを見ながら思い出した聖書の記事があります。ある日弟子たちとエルサレムに来られたイエス様は空腹を覚え葉の茂ったいちじくの木を御覧になりました。しかし葉ばかりで実がなっていませんでした。まだ実のなる季節ではなかったからです。それでイエス様はその木に「だれもお前の実を食べることのないように」と言われました。翌日その木は根元まですっかり枯れていました。なぜそうなったのか私たちには何とも理解できません。その箇所について榎本　保郎牧師が著書の中で次のように書いておられました。「人間がどんなに論理正しいことを言っても神の前では通じない。なぜなら私たちは神が意図されなかったら生まれてもこなかったであろうし、今日まで生きてもおれなかったであろう。私たちは、私のために神があるのではなく、神のために私があることをはっきりと知る必要がある。そして神のためにある自分の人生をおろそかにしてはならないと思う。」私たちの周りには説明できないこと、理解できないことが多々あります。神様が花を咲かせ実を結ばせてくださることも私たちには不思議なことです。いつどのようにしてそうなるのか理解することはできなくても、美しい花を見たり、実をいただくときに創造主なる神様を覚え感謝する者でありたいと思います。

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