私たち夫婦は、老後の暮らし方を考えて、つい最近４ＤＫから２ＤＫの住まいに転居しました。床面積が約60％になりましたので、入りきらない物がたくさんありました。持って行く物と処分する物を仕分けするのですが、前回23年前に転居して以来一度も目にしなかった物が、押入れの奥や天袋の隅から、出るわ、出るわ、たちまち家中が不用品の山になってしまいました。その量のすごいこと。家賃の半分を不用品のために払っていたのかと思うと、びっくりするやら呆れるやら…でした。いつか役に立つ、これが無かったら困るなどと思って溜め込んでいた物ですが、思い切って処分し、今はそれらが無くても何の不便もありません。それどころか、必要な物がいつも手近にあって、便利に快適に暮らせるようになりました。「今までの生活は何だったの？」という気分です。
　あるキリストのことばを思い出しました。
『あなたはいろいろなことを思い煩って、心を乱しています。しかし、必要なことは一つだけです。』
これは、キリストをもてなすために忙しく立ち働いていた女性が、じっとキリストのそばに座ってお話に聞き入っていた妹を責めたとき、キリストが言われたことばです。
　物が増えると煩いも多くなります。家の中だけではなく、私の心の中にも不要なものが山積みになってはいないか？と反省し、これからはキリストのことばの通り、本当に必要なことを吟味し、身辺のことに煩わされないで、神様と人の役に立つ生活をしたいと、改めて感じています。
『まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのもの（必要なもの）はすべて、それに加えて与えられます。』（聖書）

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