「整理整頓」、子供の頃から何度も聞かされてきた言葉ですが、大人になってもできていません。整理整頓のアドバイザーの資格もあるようで、年齢を問わず生活につきまとう悩みかと思います。会社でも整理整頓は安全の基本にあげられていて、そこで「整理」と「整頓」との違いを教わりました。ご存知の方も多いかもしれませんが、整理は「要るものと要らないものを分け、要らないものを処分すること」、整頓は「要るものをいつも取り出しやすいようにしておくこと」だそうです。整理整頓を重要視するのは、それができていないと、人は混乱し適切な行動ができなくなるからだと思います。また、この８月に台風が近畿にやって来た際、様々な備えをしましたが、備えは日常の整理整頓が基本にあると感じさせられました。
　聖書の中の話で、いつ開催されるかわからない祝宴に際して、ともしびと一緒に油を入れた入れ物を持っていた人たちと、ともしびを持っていても油を持って来ていなかった人たちがいて、突然の開催に、前者は即ともしびを整えその祝宴に入ることができ、後者は油を買いに行ったためにその祝宴に間に合わなかったシーンが描かれています。前者は、日常整理整頓を行い、いつでも適切な行動ができる備えができていたのではないかと推察されます。その僅かな差で結果が大きく違ってしまった。私たちの生活でもありがちなことだと思います。この僅かなことを怠らないようにしたいと思います。

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