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2023/09/24

ほっとひと息​​『天国のパスポート』


 
 今から約二千年前、キリスト教を世界に宣べ伝えた使徒パウロは、数回にわたる伝道旅行の中で、現在のトルコ、ギリシア、イタリア、キプロスなどの国々に当たる地域を渡り歩きました。現在、これらの国々の間で移動するなら、出入国の手続きだけでも大変なものとなるでしょうが、パウロはどうしてこれほど広い範囲を何度も行き来することができたのでしょうか。

 その理由の一つとして考えられるのは、彼がローマ市民権を持っていたことです。当時、地中海周辺の地域は、強大なローマ帝国の支配下にありました。それらの地域にあって、ローマ市民権を持つ者は、ローマ市民法によって保護されていました。パウロは、地中海世界において身分を保証される「ローマ帝国のパスポート」とでも言うべきものを持っていたのです。

 当時、パウロのような非ローマ人にとって、ローマ市民権を持っているということは特別なことでした。しかしパウロは、ローマ市民であることを誇ってはいません。彼には誇るべき別の国籍があったのです。『私たちの国籍は天にあります。』(聖書)彼にとっては、キリスト・イエスにあって天国に行く希望こそが最も重要なことだったのです。

 現在のパスポート制度においては、ビザを取得せずに渡航可能な国・地域の数が多いほど、その信頼性が優れていると言われており、日本のパスポートはそのようなパスポートランキングにおいて長らく上位に位置しています。しかし、それ以上に価値のあるパスポートの存在が聖書には書かれているのです。
 

 

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