スポーツの試合で勝利した選手が「自分を信じて頑張りました」と言っているのを聞くと、厳しい練習に耐えた自身の力を信じてすばらしい活躍をされたのだなあと感動します。私たちもたとえば人前で発表するときなど、「あれだけ頑張って準備したから大丈夫」と自分を信じて緊張に耐えることは悪くないと思います。けれども、日常生活でいつも自分を信じられるでしょうか？私事ですが、最近、年齢のせいか忘れ物が多くなり、家を出る時には「鍵OK、スマホOK、マスクOK…」などと呪文を唱えるように確認しないと、急いで飛び出しても結局忘れものを取りに戻る羽目になることがしばしばあります。特に慌てているときや緊張している時は危ないです。買い物の時には「これぐらい覚えられる」と思ってもリストのメモをもって行かないと何かひとつ忘れます。ですから、私は最近、自分を信用しないようにしています。このやっかいな「自分」のために、あらかじめメモを書いたり、時間に余裕のある段取りを考えたり、行動をできるだけシンプルにしたりする必要があるのです。自分を信用しないことは自分を嫌うことではなく、　むしろ、自分を大切にするからこそ自分自身が困らないため、また人に迷惑をかけないために「自分」の世話をやくのだと思います。聖書の中にも、「心を尽くして主（神）に拠り頼め。自分の悟りに頼るな。」と書かれています。人間は時に強く、時に弱いのですが、神はいつも頼りになるお方です。

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