先日、あるテーマパークへ足を運びました。せっかくだからと、普段は避けてしまう絶叫系のアトラクションに乗った時のことです。私と夫は、暗闇のなか身体を前後左右に振り回される束の間の非日常を恐れながらも楽しみました。
 　乗り物を降りる際、前方の席に5,6歳と思われる少女が乗っていた事に気が付きました。彼女は無言でその乗り物を降り、出口へと歩いて行きます。こんな小さな子が同じ機体に乗っていたのか、といたく関心した私でしたが、出口へ差し掛かると彼女が静かに涙を流している事に気が付きました。同乗していたご家族が彼女に優しく話しかけます。その光景を見ながら、私の脳裏に懐かしい思い出がよみがえりました。
 　彼女と同じくらいの年齢で地元の遊園地へ遊びに行った時の事です。友人の誘いでジェットコースターに乗りました。とは言っても、大人は乗れないような短い区間を走る子ども用の乗り物です。初めての経験を前にしてためらう私をよそに、友人は何食わぬ顔。動揺を隠せない私は、動き出した座席の中で神様に祈りました。「神様、助けてください！」
 　“神様はどんな時でも私たちの祈りを聞いてくださる”──教会の日曜学校で聞いていたシンプルな教えを、幼い私は心から信じ必死で祈ったのです。今思い返すと笑い話ですが、当時の私は真剣でした。
 　懐かしい思い出と共に、今の私は当時のように“どんな時でも”神様に信頼して祈る事ができているだろうかと自問させられました。私たちの神様は、どんな祈りも無下にせず聞いてくださる方である事を感謝します。
 『何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。』（聖書）
       

ほっとひと息　一覧（NEWS一覧）
https://ccnz.jp/news/