夏から秋に移り変わるこの季節、私はよく意識的に空を見上げます。9月になっても猛暑日が続いて、夏に特有のもこもことした入道雲や綿雲がまだまだ幅をきかせている日も多いです。でも高い青空にうっすらと白い線を引いたような筋雲や小さな白雲が規則正しく広がる鱗雲を見つけると秋が顔をのぞかせているのを感じてちょっとうれしくなります。雲の形や色、大きさといった表情は本当に変化に富んでいます。聖書の中にこんなことばがあります。『主は、その道がつむじ風と嵐の中にあり、雲は御足がかき立てるほこりである。』神さまが大空を歩かれる時に立つほこりが雲になるというのは、絵に表せそうな面白い表現ですね。毎日当たり前のように身近に見かけるものですが、その背後に森羅万象を創られ支配しておられるお方がおられることを覚えます。そしてもう一つ、雲を見るときに思うのは、聖書に記されているキリストが再び来られる日のことです。『主ご自身が天から下ってこられます。そしてまず、キリストにある死者が蘇り、それから、生き残っている私たちが、彼らと一緒に雲に包まれて引き上げられ、空中で主とあうのです。こうして私たちはいつまでも主とともにいることになります。』7年前の9月、同居していた義母の病状が悪化して食事が喉を通らなくなり、介護のストレスが増し加わる日々の中で、私はよく空を見上げました。そしてこの聖書のことばを思いました。今の試練は一時のもので、永遠につながる希望の約束があると感じられるその一瞬は私にとってとても貴重なものでした。今年も秋の澄んだ青い空と白い雲を見上げながら、変わることのない神さまからの励ましを受け取っています。
ほっとひと息 一覧(NEWS一覧)
https://ccnz.jp/news/