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2024/11/03

ほっとひと息​​『鹿のように』

 
 
 「奥山に 紅葉踏み分け鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき」
百人一首の有名な歌です。~紅葉も散った深い山で、恋しい相手を求めてさまよいつつ鳴く鹿の声を聞くと、わが身の寂しさも重なって、秋とは何と悲しい季節であろうか~ 秋は鹿の求愛の季節だそうです。美しくもわびしい秋の風景の中、人里離れた地でひとりぼっちの自分の思いを、作者は恋しい相手を求めて鳴く鹿のようだと感じているのでしょう。
先日、能勢へ車で出かけた帰りに、道路わきの歩道に大きな雄鹿がいてびっくりしました。現代では奥山のみならず人里にも現れているようです。
日本の鹿は緑豊かな山や公園にいて、食料はともかく飲み水には不自由していないように見えますが、雨の少ないイスラエルの地では水の枯れた谷もあり、飲み水を得ようとさまよい歩く鹿もいるようです。
「鹿が谷川の水を慕いあえぐように 神よ 私のたましいはあなたを慕いあえぎます」
これは、聖書に出てくる詩の一節です。鹿も人間も水がなければ生きていけませんが、人には体だけでなく、たましいの渇きもあります。私たちは日々仕事や学びをしたり、芸術を生み出し観賞し、人と交わり、感動したり楽しんだりしますが、たましいを満たすものは、お金でも、仕事でも、家族でもなく神であって、水を必死で求める鹿のように作者も必死で神を求めているというのです。
時代も国もメッセージも違いますが、自身を鹿のようだという感性は共通していて興味深いですね。
 


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