チャーチオブクライスト ニュージーランド日本 | 大阪教会

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2025/09/21

ほっとひと息​​『かけがえのないもの』

 私の祖母は明治の人で、自分の手で糸を紡ぎ、藍の葉で染色をして布を織り、家族の衣類は自分で仕立てていたと母から聞きました。郷里の母の実家を訪ねた際に、祖母の手仕事である藍染の絣模様の着物の残されていたものがあり、それを伯母から頂きました。着物は戦争を経て傷み、すでに着る事は出来ない物ですが、細かな絣模様に祖母の家族への愛を感じ私は喜んで持ち帰りました。私は、それを今の生活に使える物にリメイクしたいと考えています。都会には全国から集められた手仕事のセレクトショップがあり若者に人気があります。手仕事には工業製品には無い人の温もりがあり、歪みや画一的でない仕上がりを味わいと捉えて自分だけのお気に入りとして愛でられています。規格化された綺麗な物が良いと言う人々は多いかもしれませんが、手仕事の品は使う内に愛着が湧いてきます。陶器などは、割れたり欠けたりしても金継ぎを施しユニークな物に再生され更に、大切にされ長く使い続けられます。
 神様は人間を一人ひとり違うように形作られました。私たちはしばしば神様が創られたありのままの自分を認められず、自分には無いものに憧れ自分の思い描く理想の姿を手に入れようと労力を費やします。しかし人にはそれぞれに使命があり、その人にしか出来ない役割を見いだせれば、置かれたところで自分に出来る事や他者の為に役立つ生き方が出来て、周りも自分も豊かな喜びを得られるのではないでしょうか。聖書には、神様が私達の誰もが、かけがえのない大切な存在であると書かれています。
『私の目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。』 (聖書)  

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