当教会には枝教会が国内に１０カ所あります。私はその中の一つである「加古川クリスチャンの集い」へ、月に一度足を運んでいます。吹田から車で2時間ほど、兵庫県南部の住宅街に「加古川クリスチャンの集い」の教会はあります。山陽自動車道を降りて教会へ向かう道には程よい田んぼ道が続き、窓から見える景色が私たちの目を楽しませてくれています。定期的に同じ道を通るようになったので、季節の移り変わりの変化にも気が付くようになりました。
　夏には力強い日差しの元、青々と生い茂る水田。暑さが和らぐ頃に田畑の脇に現れるヒガンバナは、秋の到来を感じさせてくれます。直近の10月に訪れた際には、たわわに生る柿の鮮やかな色が目に飛び込むようになり、文字通り「実りの秋」を実感しました。季節の移ろいの中に、神様が造られた自然の美しさを感じられる事は日常の中のささやかな喜びですね。学生時代には目も留めなかった植物を通して自然の変化に気付くようになった自分自身の変化にも驚きです。
　聖書の中にも自然に関するエピソードがあります。
　『野の花がどうして育つのか、よく考えなさい。働きもせず、紡ぎもしません。しかし、わたしはあなたがたに言います。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも装ってはいませんでした。今日あっても明日は炉に投げ込まれる野の草さえ、神はこのように装ってくださるのなら、あなたがたには、もっと良くしてくださらないでしょうか。』
　これは、イエス・キリストが弟子たちに語られた「山上の垂訓」の一節です。イスラエルの山に咲く野の花を指差して語られたのでしょうか。当時のユダヤの人々にとって、野の花はきっと身近な植物だったのだと思います。隙間時間ができると、ついスマートフォンを触ってしまいがちな私ですが、自然の中にある神様の恵みに目を向ける者でありたいと思わされました。