「もういくつ寝るとお正月」という歌は、楽しいお正月の遊びを思い、ワクワクしながら指折り数えて待つ子どもの心が歌われています。クリスマスも楽しみですよね。日本では、この時期は学校の休みとも重なり、コンサートやお食事会、クリスマス会など、家族やカップルで楽しむイベントが多い印象です。キリスト教の暦では、クリスマスの4週前の日曜日からイブまでの期間を「アドベント（待降節）」と呼び、今年は11月30日から始まります。アドベントは、ラテン語の「来臨」という言葉に由来し、イエス・キリストの降誕を待ち望む期間です。家族や友人と一緒にアドベントカレンダーをめくったり、シュトーレンを少しずつ食べたり、家や庭の飾りつけをしたりしてクリスマスを心待ちにします。
　お正月の場合、こどもは遊びを楽しみにしていますが、実際には新年を祝う時です。いっぽうクリスマスは、イエス・キリストの誕生日ですが、いくら有名人でも、全世界の人に祝われるのはなぜでしょう？　それはすべての人のために生まれた方、神の御子だからです。聖書は「すべての人を照らすまことの光が世に来ようとしていた」とキリストの誕生を表現しています。新しい年がすべての人に来るように、クリスマスもすべての人のためにあります。暗闇に光が差し込むように心に愛が届く時です。クリスマスの雰囲気も楽しみながら、クリスマスの中心であるキリストを、皆さんも待ち望んでみられませんか。